前項でも書きましたが、仕組み預金は定期預金と同じものだと思ってはいけません。 どちらかといえば、『リスクのある金融商品』と言った方が、しっくり来るのではないかと思います。
仕組み預金とは、ハイリスク、ハイリターン型の運用商品なのです。
仕組み預金とは、金融工学を利用して作られた運用商品です。
なぜ金融工学を利用しているかというと、それを利用することによって、一般の定期預金にはないメリット(ハイリターン)を生み出そうとしたからです。
でも、リスク無しのリターンなんて、ありえないですよね。
ですから仕組み預金には、メリット(リターン)とデメリット(リスク)が同居しているのです。
それをよく理解した上で、仕組み預金を実際に活用するかどうかの判断を、各々が決断していくことになります。
仕組み預金について忘れてはならないのは、元本割れの可能性があるということです。
特に、中途解約した場合には、まず元本割れすると見て、間違いないでしょう。
ふつう、一般の定期預金では、元本割れなんてあり得ません。
でも、仕組み預金ではあり得るのです。
このことからも、仕組み預金と(一般の)定期預金とはちがう、ということがよく分かります。
仕組み預金は、ハイリターンを生むために、オプションを付けています。
このオプションが、リターンとリスクの両方を生み出している、というわけです。
仕組み預金のオプションには、大きく分けて、以下の2つのタイプがあります。
1・預金期間
状況に応じて、銀行側が預金期間を延長できるというオプションです。
延長された場合には、ハイリターンが期待できます。
一方、延長されなかった場合には、それなりの結果で終わってしまいます。
この預金期間の延長については、顧客の側に選択権や決定権はありません。銀行側が延長と決めたら、それで決まりです。
延長しない場合も同じことです。
つまり、ハイリターンを得られるかどうかは、銀行側が延長の判断を下すか否かにかかっています。
また、延長された場合には延長期間が終了して満期になるまでは中途解約できないケースが多いです。ですから場合によっては、当初の予定より5年長く預金している(=その間、お金を自由にできない)ということが起こりえます。
2・為替レート
指定された通貨の為替レートの上下に応じて、預金金利も上下する、というものです。為替レートが高ければ、ハイリターンが期待できます。
ただし、為替レートの上下は、基本的には予測不能ですから、当然、リスクの方も高くなります。
ずっと為替が低いままだったりすると、悲しい結果に終わるということです。
定期預金について調べていると、仕組み預金(仕組み定期預金)なるものに出くわすことがあります。
しかも、書かれている内容も、なかなか魅力的なものだったりします。
ここで、あまりくわしくない人によくあるのが、「『定期預金』という字がついているんだから、これも定期預金なんだろう」、と考えて、定期預金に入るつもりで、仕組み預金に入ってしまうケースです。
仕組み預金にはなかなか魅力的なものが多いのですが、まず、押さえておかないといけないことがあります。 実は、仕組み預金と一般の定期預金とは、まったくの別物なのです。
仕組み預金自体はちゃんとした商品なのですが、定期預金のつもりで入ってしまうと思いもよらないことになります。
そこで、仕組み預金とはどんなものなのか、これから説明していきたいと思います。