一般の銀行との金利のちがい
ところで住宅ローンの金利タイプといえば、
(1)返済終了まで金利が固定された固定金利型、
(2)定期的に金利が見直される変動金利型、
(3)当初固定で一定期間が経過すると変動金利か再び固定金利かを選ぶ固定金利選択型
の3つがあります。
(ひとつ前の表に挙げたのは、どちらも固定金利型です)。
実際にどれがお得になるかは、金利の先行きが分からないので、お答えのしようがありません。
しかし、ひとつだけいえるのは、当初の計画通りに進めたいなら固定金利型、ということです。
変動金利型を選ぶメリットとしては、金利が下がれば支払う利息も減る、ということが挙げられます。
しかし、先に述べたように、将来の金利がどうなるかは誰にも分かりません。
もし金利が上がれば、支払う利息も増え、ローンの総返済額が増加してしまいます。
変動金利型は、先が読めないため、計画を立てにくいのです。
(もっとも、もし景気が急速に回復すれば、変動金利の方がお得ということになります。このあたりは、個人の判断です)。
それなら固定金利選択型で選択肢を広く持って、場合によっては再び固定金利にすればよいではないか、と思われる向きもあるでしょう。
しかし、この場合、最初の固定金利ではなく、選択時点での固定金利が適用されます。
したがって、最初よりも金利が上がっていれば、より高い金利が適用されることになるのです。
(もちろん、景気の動向によっては、より安い金利が適用されることもありえます。ですから最終的には個人の判断になります)。
全部見通しを立ててその通りにやっていきたいなら固定金利型、そうでないなら、お好みに合わせて、変動金利型か固定金利選択型をチョイスされるとよいでしょう。
さて、ネットバンクの住宅ローンは一般の銀行とくらべて、どの程度お得なのか。
【ネットバンク:新生銀行】長期金利固定タイプ(返済終了まで金利が固定)ここでは新生銀行と三井住友銀行で比較してみます。
変動金利型の住宅ローンでは、将来の金利がどうなるか分からなくて比較が難しいため、ここでは返済終了まで金利が固定されている商品同士でくらべてみました。
(20年)
(20~25年)
(25~30年)
(30年~35年)
【一般の銀行:三井住友銀行】超長期固定金利ローン(返済終了まで金利が固定)
(保証料外枠方式)
期間が重なっている部分を比較してみますと、新生銀行はすべてが年3%未満なのに対し、三井住友銀行は年3%オーバー。
また、表にはしませんでしたが、当初固定金利タイプの10年タイプでも、新生銀行が年2.150%なのに対し、三井住友銀行では年2.55%となっています(固定金利特約型10年固定限定タイプ)。
どちらの場合でも、新生銀行の方が金利が有利であることが、お分かりいただけるかと思います。
住宅ローンは高い買い物ですから、少しの金利の差もゆるがせにはできません。
よくよく吟味して、選びたいものです。