ネットバンクで安心確保
では、実際にはどんな感じなのでしょうか。
海外に強いと評判の外資系の雄、シティバンクを例にとってお話ししましょう。
シティバンクの場合、まず、利用可能な国と地域の多さが目を引きます。なんと全部で170以上。北京五輪に参加した国と地域の数が204ですから、世界の主要エリアのほとんどで利用可能なのが分かります。
もちろん、自分が行く国や地域が該当しているかどうかは実際に確認してみないといけませんが、たいていの場合は大丈夫でしょう。
そもそもが利用可能でないと何も始まりませんから、この数の多さは、やはり安心です。
しかし、数が多いのは、それだけではありません。利用可能な海外ATMの総数も、やはり、大したものなのです。
その数、なんと約100万台。
シティバンクだけでなく、提携機関のATMも勘定に入れての数ではありますが、100万というのは、相当な数です。
しかもこれらのATMから、365日24時間、預金の引き出しが可能なのです。安心なこと、この上ありません。
(形としては、すでに預金してあるシティバンクの円普通預金口座から、現地通貨で引き出す、という形になります)。
(引き出しの際には、手数料等がかかります。また、現地のATMによっては、24時間対応になっていない場合があります)。
ちなみに、海外のATMは、日本のATMとは勝手がちがうものなのですが、シティバンクの公式サイトに、懇切丁寧な説明が載っています(※)。このあたりの心遣いも、ありがたいですよね。
また、お子さんが海外留学されたりした場合のための海外送金にもシティバンクは便利です。
理由のひとつとしては、シティグループが世界的な金融機関であるため、送金の際に第3者機関の手を煩わせる必要が少なく、余分な手数料を取られることが少ない、ということです。全部シティグループの自前で済ませられるため、シティグループに払うお金だけで済むわけです。
また、もうひとつの理由としては、手数料自体が安めだということです。
電信送金の場合、シティバンクオンラインを使えば1件3500円で済みます。しかも、前月の月間平均総取引残高が100万円以上の場合、1件2000円と、さらにお安くなります。利用できる方は限られますが、なかなかお得な内容です。
ちなみに、シティバンクに関する注意点としては、月額2100円の口座維持手数料がかかるということですが、しかしこれも、条件を満たせば無料になります(条件としてはたとえば、前月の月間平均総取引残高が50万円相当額以上、などがあります)。
不況不況といわれる日本ですが、海外へ出かける旅行者の数は、相変わらず大したものがあります。もちろん、全てがレジャー目的というわけではないですが、海外へ行く人の数が多いのは事実です。
また、日本のガラパゴス化なんて言葉がささやかれる昨今、どうせ勉強するなら海外でと、海外留学を選択される方もいらっしゃることでしょう。
海外への出張や海外旅行、そして海外留学。いずれの場合でも大きなポイントとなるのは、お金をどうするかということです。
もちろんクレジットカードというものもありますし、事前に計画を立てるのも当然のことなのですが、それでも何かのときのために、準備はしておいた方が無難です。海外は日本国内とは勝手がちがいますから、『備えあれば憂いなし』という言葉の意味が、非常に重要になってきます。
そのための備えとしてオススメしたいのが、ネットバンクです。
海外へ実際に出かける前に、ネットバンクに口座を開設しておく。
これだけで、安心度にかなりの差が出るのではないかと思います。