本当のねらい目は、キャンペーン金利
以上のように便利なキャンペーン金利なのですが、注意しておかなければいけない点もあります。
キャンペーン金利が適用されるのは、あくまで最初の時点の満期日までです。
満期日が来て自動継続になった場合、自動継続以降については、キャンペーン金利は適用されません。その時点での店頭表示金利が適用されることになります。
つまり、キャンペーン金利ではない、普通の金利が適用されることになるというわけです。もともとキャンペーン金利が目当てだったわけですから、これではまったく当てがはずれてしまいます。
したがって、キャンペーン金利を利用している場合には、満期日の少し前から、あらかじめ、満期が来たらどこに預け替えるか、検討しておくことが必要です。
「満期が来てから考えよう」では遅いので、満期日についてはきちんと把握するようになさってください。
キャンペーン金利を利用されている場合には、あらかじめの準備が大事です。
まず預金額を決めて、それに該当する金利を比較して、それから預金期間の長さも考慮して、さあ定期預金をしようか――の、その前に。
■住信SBIネット銀行定期預金通常金利とキャンペーン金利ぜひともチェックしておいてほしいことがあります。
それは、キャンペーン金利です。
キャンペーン金利とは、金融機関がキャンペーンとして行なっている期間に申し込まれたものに限って適用される特別金利です。わざわざキャンペーンとして行なっているくらいなのですから、通常の金利よりも高いことが特徴です。
これをうまく活用すれば、大変お得になります。
たとえば、2009年12月14日(月)~2010年3月31日(水)まで行なわれた、住信SBIネット銀行の<円定期預金 特別金利キャンペーン>を見てみましょう。
円定期預金の1年もの、3年もの、5年ものについて、非常にお得な金利が適用されています。
以下に、具体的に比較してみましょう。
びっくりするほど大きな差があるのが、お分かりいただけるかと思います。
(ちなみに住信SBIネット銀行は、通常の定期預金もけっこういいので、おすすめです)。
このように、キャンペーン金利というものは、非常にお得で魅力いっぱいなものなのです。ですからこれを有効活用できれば、大変な力になることは間違いありません。
しかし、こういったお得なキャンペーン金利、キャンペーンというだけあって、いつもやっているわけではありません。
年に数回程度しか、行なわれないものなのです。
ですから、その期間でない時に金利を見比べていると、キャンペーン金利ではない普段の金利で定期預金に入ってしまうことになりかねないのです。
かならずというわけではありませんが、同じネットバンクでしたら、同種のキャンペーンを、繰り返し行なうことが多いです。ですからたとえば、過去のキャンペーンを参考にして、同種のキャンペーンが行なわれるのを待ってみるという手があります。
(たとえば先に例にあげた住信SBIネット銀行ですが、同名のキャンペーンを2008年や2009年にも行なっています。内容はいろいろ異なる点がありますが、どれも金利的には魅力的なものばかりです。となればきっと次も……、となるわけです)。
また、ひとつのネットバンクに網を張るのではなく、複数のネットバンクにあらかじめ口座を持っておくという手もあります。こうすれば、キャンペーンが行なわれた時にすぐに活用することができます。
複数のネットバンクにあらかじめ口座を持っておくメリットは、他にもあります。
たとえば、ネットバンク間でタイミングよくキャンペーンを渡り歩くことも可能です。
ひとつのネットバンクだけだと、いったんキャンペーンが終われば、次のキャンペーンまで時間があいてしまいますが、そこでタイミングよく別のネットバンクのキャンペーンを利用することができれば、お金を遊ばせている期間が短くなるというわけです。
ご自分に合った金額や預け入れ期間を見極めた上で、上手にキャンペーン金利を利用することが、定期預金の金利をランクアップさせることにつながります。