リアルタイム送金は、ネットバンクの売りのひとつ
リアルタイム送金とは、振込に関する言葉です。
ふつう、振込を行なう場合には、自分が銀行等で振り込んでから相手の口座に実際に振り込まれるまで、時間がかかります。
何かの用事で振込の時間が遅れて、翌営業日扱いになってしまったという経験をお持ちの方は、かなり多いと思います。ことに、途中に土日や祝日などがはさまると、最悪です。
これまでは、たとえ不便に思っていても、銀行側の都合なのだからと、あきらめるしかありませんでした。
ですが、ネットバンクのリアルタイム送金はちがいます。
ネットバンクのリアルタイム送金では、同じネットバンクの口座に振り込む場合、振込は即座に反映されます。
分かりやすく言うと、こちらが振込の操作を完了させたら、すぐに相手の口座にお金が入金されるというわけです。
翌営業日に回されることはありません。
これは、はっきり言って、ものすごく便利です。
でも、中には、「早いっていうのは分かったけど、具体的にどんなときに便利なの?」と思う方もいるかもしれません。
そこで、次の項目で、リアルタイム送金の便利な使い方について、すこし例を挙げてみようと思います。
・遠方の家族への振込に便利
まず便利なのは、遠方に住む家族への振込の場合です。
具体的な例としては、たとえば遠くの大学に通うことになったお子さんへの仕送り等が挙げられます。
ふつうの場合でしたら、月一回、決めた日に仕送りを振り込めばそれでよいのですが、やはり急な出費が必要になる場合というのがあります。
そういうときに、翌営業日扱いだったり、間に土日祝日が入っていると、必要な時に必要なお金が届けられない、ということにもなりかねません。
ですが、リアルタイム送金なら大丈夫です。
あらかじめ親子ともに同じネットバンクに口座を開いておけば、親の口座から子供の口座に振り込むだけで、すぐに子供の口座に入金されます。
子供は、入金確認後、コンビニ等の24時間利用可能なATMからお金を引き出せば、それで済むのです。
(ちなみに、入金をメールで知らせるサービスに登録しておけば、もう入金されたかな? と、何度も口座を確認する必要がなくなります)。
非常にスピーディーですから、もしものときに役に立つこと、まちがいなしです。
・デイトレード等に便利
実はリアルタイム送金は、そのネットバンクが提携している証券会社の口座に対しても可能です。
これを利用すれば、一気に勝負を仕掛けたいけれどお金が足りないとき、ネットバンクの自分の口座から振り込むことで、証券会社の自分の口座に、すぐに入金ができます。
デイトレード等は、速さが命な面があります。ネットバンクのリアルタイム送金を利用すれば、一瞬のチャンスを逃がすことなく、物にできることでしょう。
・ネットオークションに便利
リアルタイム送金は、ネットオークションにも役に立ちます。
そもそもネットオークションでは、迅速さが求められます。これは、商品の発送についてもそうですし、代金の振込に関してもいえることです。
ネットバンクのリアルタイム送金を利用すれば、こちらが手続きをしさえすれば、相手の口座にすぐに入金されます(こちらが受け取る場合も同じです)。
「オークションは成立したけど、お金は一体、いつ来るの!」とイライラすることも、させることもありません。
スピーディーなお金のやりとりで、ネットオークションを快適に行ないましょう。
最後になりますが、念のために、注意点をひとつだけ確認しておきます。
ネットバンクのリアルタイム送金は、同じネットバンクの間でだけ、可能です。
他のネットバンクへの振込は、リアルタイム送金にはなりません。
このあたり、おまちがえのないようにお願いします。
ネットバンクには、リアルタイム送金という、たいへん便利なシステムが存在します。
これは、一般の銀行にはないサービスで、いろいろと使える、たいそう便利なものです。
ですが、どんな便利なシステムでも、まずその中身を理解しないことには始まりません。
ここでは、そもそもリアルタイム送金とは何なのかについて、ご説明していきたいと思います。